お知らせ

腰部脊柱管狭窄症の新しい内視鏡治療

腰部脊柱管狭窄症の治療はこれまでオープン(肉眼的に術野を見ながらの手術)や顕微鏡、MELで行われてきました。

近年日本にも完全内視鏡手術(full-endoscopic spine surgery, FESS)が普及してきましたが、現時点での主な治療対象疾患は腰椎椎間板ヘルニアです。しかし、腰部脊柱管狭窄症治療用のやや太めのFESS用内視鏡(DPELスコープ)が国内で開発され当院でも使用できるようになり、2019年6月から当院でも本格的に腰部脊柱管狭窄症の治療がFESSで行われるようになりました。

その後も多くの手術を経験することができ、DPELスコープの使い方に関して新たな知見を積み重ねて降ります。この経験は論文という形で海外の雑誌に2報報告致しました。DPELスコープの初めての論文を当院が大学病院などに先駆けて報告したことになります。詳細は古閑の公式ブログを参考して頂きたいのですが、以下に簡単な概略を記載します。

World neurosurgeryという雑誌に載った論文はDPELスコープを用いると黄色靱帯骨化症による腰部脊柱管狭窄症の治療が安全に行えるという内容です。Journal of Spine Surgeryに載った論文は、これまでのMELによる腰部脊柱管狭窄症の治療成績とDPELスコープによるそれを比較し、在院日数の低下や硬膜損傷などの合併症を抑える可能性を報告しております。

今後FESSによる腰部脊柱管狭窄症の治療をご希望の患者様には、是非古閑の外来を受診して頂ければ幸いです。

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